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一味違うデジタルとリアルの融合を実現するグッドラックスリー

みなさんこんにちは、CROHackの大島です。

第1回目の「福岡スタートアップ特集」では、株式会社グッドラックスリーを紹介します。

興味深いゲームを展開している会社グッドラックスリー

サービス誕生の背景には、何があるのでしょうか。

・ブロックチェーン技術を活用したゲームを日本で初めて開発したスタートアップ
・「くりぷ豚」「ぴえんシリーズ」などオリジナリティ溢れるゲームを多数展開
・「PUI PUI モルカー もぐもぐパーキング」は、iOSとAndroidのアプリストアで、無料ゲームランキング1位を獲得

日本初!ブロックチェーン×アプリのサービス

大島

グッドラックスリーさんの事業をご紹介いただけますか?

井上社長

私たちは、ゲームの開発運営、ブロックチェーンを用いたアプリケーション開発、映像制作などを行うエンタメプロデュース、NFTアートなどの事業を展開しています。

一例ですと、日本初のブロックチェーンゲーム「くりぷ豚レーシングフレンズ」を運営しています。

現在、ハイパーカジュアルゲームに注力しており、自社オリジナルでリリースしたもので最も有名なのは、「ぴえん」シリーズのゲームですね。

大島

いずれも印象的なお名前のゲームですね。こういったゲーム事業に取り組まれる理由をお聞きしてもよろしいでしょうか。

井上社長

こういったゲーム事業に取り組む理由は、幼少の時からゲームを遊んできた実感として、ゲームがコンテンツの王様だと思うからです。ゲームは自分でキャラクターなどを操作できて没入感があるだけでなく、物語や音楽、アートといったエンターテイメントの要素をほとんど含んでいるので、そういう意味で王様ですね。

市場規模もエンターテイメントの分野では最大級で、スマホやゲーム文化が浸透して日常におけるマインドシェアも大きくなっており、事業を行うにあたって十分な市場の大きさです。


サービスが誕生した背景は、社長の経験と福岡の地域特性にあり

● 学生時代の失敗経験とビジネス経験を経て、会社設立へ

大島

井上様は、最初からグッドラックスリーの事業を始めたわけではないと伺いました。

ドリームインキュベータという、経営コンサルティング及び、スタートアップ投資育成の会社に一度就職された後に起業されたとお聞きしましたが、それはなぜですか?

井上社長

実は、私は就職する前の学生時代に一度起業をしているんですよ。

しかし、そこであまりうまくいかず、スモールビジネスで終わってしまいそうになったんですよね。

そのとき、このまま事業を続けても、うまく行く見通しが立たず、ドリームインキュベータに就職し、色々な事業に携わり、生き抜く力を身に着けようと思ったんです。

大島

そうなんですね。期待していた能力などは身につきましたか。

井上社長

そうですね。私が、ドリームインキュベータに在籍したおかげで、経営コンサルティングに留まらず、スタートアップ投資やインキュベーションにも携わり、ビジネスプロデュース力がついたと考えています。

ただ、ゼロからイチを創る事業立ち上げは、経営コンサル、投資、事業支援とは、全く別の能力が必要であると、ふと気づいたんですよね。

最終的に事業を立ち上げたいのであれば、自分で立ち上げて行こうと思い、このグッドラックスリーを立ち上げました。

大島

起業されて以降は、どのようにここまで来られたのですか?

井上社長

多くの試行錯誤をしながら、事業を進めてきました。

大小様々なゲームを開発してきましたが、近年はスマホ向けゲームもリッチになり多くの予算が必要になってきました。

そこで、予算競争になりにくい未開拓の分野であるブロックチェーンゲームに参入した背景があります。しかし、ブロックチェーンを扱うには暗号通貨の知識やそれに関連する法令の把握なども必要なため、特に様々な取り組みを行いました。

個人的に、ブロックチェーンは、最近よく耳にするAIと同じぐらいインパクトが大きいものであると考えています。

そのため、今は、ゲームだけにとどまらず、NFTアートなど、エンタメ×ITを深化させていくためのブロックチェーンを活用した事業で試行錯誤を繰り返しています。

● 新たな挑戦を「しやすい」、挑戦するのに「ちょうどいい」福岡

大島

起業する場所として、なぜ東京やいわゆる大都市ではなく、福岡を選ばれたのですか?

井上社長

みなさんもご存知の通り、多くのユニコーンは東京や大都市から出ます。トレンドを追うようなビジネスは、東京の方が、適しているとも思います。

ただ、東京は、最新情報の収集にはいいですが、情報が入ってきすぎて、自分たちのオリジナリティを磨き続けることを阻害する可能性すらあります。

私自身はある程度流行は追いつつも、オリジナリティを追求することが必要だと考えているため、最終的に福岡を選びました。

福岡はトレンドを追いすぎたり、周りに直接の競合がいなくて、周りがやっていることが気になり過ぎて、自分達がやるべきことがブレるという事が少ないため、オリジナリティを追求しやすい環境です。

私たちのオリジナリティとしては、先ほどの「ぴえん」シリーズもその1つとして挙げられますね。

 あと、もうひとつ。福岡は、適度に都会、適度に地方で、すべてがちょうどよいサイズ感であることですね。経済だけでなく、政治や行政、大学、ベンチャー企業、大企業がうまく融合した社会が出来ています。

大島

福岡では、オリジナリティの追求ができるというところ興味深いですね。確かに、東京にいると嫌でも情報が沢山入ってくるという感覚、少しだけわかる気がします。

井上社長

ちょっと話はそれますが、ラーメン屋のように、長期で腰を据えて、とことん極めていくみたいな事業をするなら、個人的には、福岡のような適度に都会、適度に地方という都市が向いていると思います。トレンドを追うのではなく、トレンドを創り出す位の気概を持って、拘りの豚骨ラーメンを極めていくみたいなことは、やりやすい環境、風土があります。


事業で何かを極めた先に、人々の期待に応える

大島

スタートアップ企業において、重要な点はなんだとお考えでしょうか?

井上社長

オリジナリティをもちつつ、やりたいことを地道にやることだと思います。なにかを突き詰めていくことですね。

私自身、起業した最初の5年は、外のトレンドを追い過ぎていたような気がします。
ただ、その結果、答えは決して外だけにあるものではなく、自分の内にあるものから、外に向けて発信するものだと感じたんです。
スタートアップの経営というのも、人の期待に応えることだけを目的とせず、内なる声に耳を傾けて、商品、サービスを極めていくうちに、社会に価値を提供して、結果として、人の期待に応えられていくものであると今は考えています。

エンタメ×ITという切り口で事業成長を目指す

大島

ブロックチェーンの活用について、今後はどのような展開を考えていらっしゃいますか?

井上社長

ブロックチェーンは大きな可能性を秘めたイノベーションであるものの、あくまで手段の一つであると捉えているため、それだけに固執する必要はないと考えています。

エンタメ×ITという切り口で事業を成長させていくために、ブロックチェーンを活用しているに過ぎません。新しい技術が出てくれば、それらも活用しながら、どんどん事業の幅を増やしていきたいです。

今後の展望やビジョンについては、常にアップデートしていくものだという背景もあります。
コンテンツも生き物で、予定調和のコンテンツは面白くないので、常に新しいことを仕掛けていきます。

 今後世界では、きっと遊びが仕事になっていくと私は考えています。
人と動物の最大の違いは遊ぶかどうかにあるとも考えています。
実際に、人間の遊びには豊かさがあり、人間の文化も遊びから発展してきます。
文化をも遊びが発展させてきたことを考えると、私は遊び自体がもっと仕事になっていくと感じているんですよね。

大島

「遊び自体が仕事になっていく」ですか。これまでにはなかなか触れることがなかった考え方です。

井上社長

今後より一層、AIとかロボットが普及したとき、人は何をするべきか?という問題が提起されると思います。そうなったときに、全てが生産的に動いている必要があるのかという話になりますよね。

だからこそ、今後は生産以外の価値観が重要になっていきます。そして、その価値観の1つに「遊び」があると考えています。だからこそ、遊びをより豊かにしていく事業を展開していきます。

大島

「人と動物の最大の違いは遊ぶかどうか」にあり、その人らしさである遊び領域でオリジナリティを追求されている会社だということがよく伝わってきました。
今後も、福岡という土地からオリジナリティの溢れたゲームが展開されることを楽しみにしています。本日は、貴重なお話をお聞かせくださり、ありがとうございました。

 

 


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