参加者満足度“100%”!? CROHackの事業開発ワークショップって一体何なの??
「実際、事業開発って学べないよね」
じゃあ、新規事業コンサルタントでもある自分たちから学んでもらえばいいじゃない、そんな一言から始まったCROHack事業開発ワークショップ。
今回のnoteでは、
事業開発ワークショップってなに?
事業開発ワークショップで学べるものってどんなこと?
そもそも事業開発のポイントが知りたい!
というような疑問についてお答えしていきます。
-事業開発ワークショップとは?
こんにちは、CROHackで事業開発ワークショップの企画&講師をつとめている酒井(@yossypon)です。
月に1回過去6回の開催を行っていますが、参加者アンケートでは「大変参考になった」「まずます参考になった」=満足度が100%!そして、参加者の約90%の方が「また参加したい」と非常に高い評価を頂いているワークショップです。
毎月Zoomで2時間程度、講師2名に参加者MAX15名での実施です。ベンチャー企業のCOOや、大手企業の事業開発部門の方、個人事業の方、中には学生の方など…かなり幅広い層の方々にご参加いただいています。
毎回少しずつ内容を変えていますが、おおよそのスケジュールは以下のようになっています。ゲストが登壇することも。
①オープニング
直近の事業開発のTopicsを紹介&チーム内挨拶
②事業開発のポイント解説
バリューカプセルを用いた事業開発のポイントを紹介
③個人ワーク(30分~60分)
毎月テーマにする企業を変えてまずは個人でのワーク
④チームでの共有・意見交換(20分)
講師が会話に入り、ワーク&学びの共有
⑤クロージング
今回のテーマの解説など
今日のnoteは事業開発のポイントを事業開発ワークショップの流れに沿って説明します。
-新規事業は、みんなが初心者だ
ところで、あなたの会社は、新規事業開発に取り組んでいますか?
昨今の概況の変化もあり、政府も新たな事業を生み出すことを後押ししており、専門の部署を立ち上げて新規事業づくりに取り組む企業も増えてきているのではないかと思います。事業開発補助金も話題になりましたね。
組織に属していると、新規事業に携わる機会はそう多くないと思います。全メンバーがこれまでの経験やノウハウなく始めなければいけない、それが新規事業であり、事業化率1割と言われている最大の要因でもあります。
いざ新規事業開発をしようとすると、「そもそも新規事業開発って何から始めたらいいの?」とアプローチが分からない、「自分では画期的なアイデアは思いつかない」と動きが止まってしまうことがほとんどなのです。
われわれはこうした方々に新規事業開発のための考え方や、独自のアプローチを提供することで、これからの新規事業開発をもっと盛り上げていきたい!そんな思いで、このイベントを毎月開催しています。
-みんながやる、いばらの道アプローチとは?
ではあなたが新規事業開発を担当することになったとします。次のようなことを思いませんか?
「まだ世の中にない斬新なアイデアを発明してやろう!」
アプローチのひとつとしては間違っているわけではない、しかし大半がうまくいかないパターンとなります。
起業を繰り返しているようなプロでなければ、「まだ世の中にないアイデアを思いつく」ことそのものが難易度が高いです。正直、経験を重ねたプロであっても“アイデアが舞い降りてくる”ことはまれです。
そこで、事業開発のワークショップでは、LiB独自の事業開発の再現性を高めるポイントを3つお伝えしています。
①バリューカプセルの発掘
②WHO &WHATの定義
③事業機会の発見
では、これらの3つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
①バリューカプセルを発掘しよう!
バリューカプセルとはわれわれの造語で、新規事業のタネとして活用できる自社アセットの単位のこと。このバリューカプセルを用意することは、新規事業開発においてとても重要です。
バリューカプセルを見つける方法は、3つのステップとなります。
STEP1
自社アセットを棚卸しする
↓
STEP2
棚卸したアセットを細かく分解してパーツにする
↓
STEP3
パーツ単体や組み合わせによって事業のタネとできるか検討する
なるべく客観的な視点で自社が何を持っているのか、アセットや機能など思いつく限りのものをテーブルに並べてみましょう。
ポイントは、自社の強みにこだわりすぎないことです。とりあえずあるものをすべて並べて見つめてみて、分解してみて、組み合わせてみて事業のタネを構想していきます。
”やっぱり自社の強みに自信が持てないよ!”という方も安心してください。新規事業で世の中に価値を生み出すことになる数年後は、いまの強みが強みであり続けることは少ないと思います。フラットな目線で自社を見つめると、きっと思わぬ新規事業のパーツが見つかるはずです。
詳細は以下の記事や資料の中に記載していますのであわせてこちらの記事も覧ください!
② WHO & WHATを定義してみよう!
新規事業を考える際にはまず、WHO(誰に)、WHAT(何を)、HOW(どのように)を定義することが重要だと、本などで紹介していることがよくありますよね。
ですが、ここには落とし穴があります。というのも、順番まで説明されていることが少ないので、考えやすいHOWから決めてしまうことです。
例えば、「料理をギグワーカーによる自転車宅配で提供しよう!」というように、先にどのように届けるかを決めてしまい、”ターゲット”と”提供価値”を決めていないケースが多くあります。どのようなターゲットにどのような料理を届けるのかきちんと決めておかないと、事業にブレが生じ上手くグロースできないのです。
つまり、どんな人がターゲット(WHO)で、どのような提供価値(WHAT)を届けるビジネスなのか考えることこそが、事業コンセプトを決めるのに重要なのです。
③事業機会を発見しよう!
先ほど、まだ世の中にないアイデアを発明することは非常に難易度の高いアプローチであるとお伝えしました。では、どうしたらいいのでしょうか?
ーそれは、
事業機会を発見する
という考え方です。わかりやすく説明すると、”まだ解決していない課題を発見する”そして、”発見した市場課題を事業機会に変える”ということ。
世の中でまだ解決していない課題の発見には、前述のバリューカプセルから見えた仮説を持ちながら考えると進めやすいです。
バリューカプセルが使えそうな領域にあたりをつけ、「この課題だったら、自分で解決できる?何か価値が提供できるかも?」というように自分たちが向き合うべき課題を見つけていきましょう。
市場課題は事業機会に転換することが可能です。この転換の方法については、実際のコンサルティングにも活用しているフレームワークがを用います。
イベントではフレームワークの使い方を紹介し、実際に使ってみるワークを行います。フレームワークの中身が気になった方は、ぜひイベントに参加してみてください。
-好評の個人ワーク&共有・フィードバック
特に参加者の皆さんからの評価が高いパートです。参加者のみなさんに30分程度の時間で、実際にフレームワークを使い、企業の新規事業開発がどうして成功したのかについて考えていただく時間です。
その後は、4~5名のチームに分かれて(ブレイクアウトセッション)個人ワークの共有の時間となります。講師も覗きにいってフィードバックをさせていただいています。
新規事業開発のアプローチを追体験することで、短時間でより多くの学びが得られるこだわりの部分です。
これまでテーマ企業に、Panasonic/無印良品/パタゴニアなどを選ばせてもらいました。ちなみに、企業の情報はこちらではあえて必要最低限しかお出ししてません。個人ワーク中に調べて頂くので、チーム共有では、多くのアウトプットが出ます!お互いの意見を聞きくことで理解がグッと深まるのです。
”聞くだけ”のセミナーではなく、皆さんにも積極的に参加していただくことで、満足度100%のワークショップを作り上げています!
-おわりに
以上が、事業開発ワークショップの内容です。いかがですか?
文章では伝えきれないワークショップ形式ならではの雰囲気や(お子さんが覗きにきてほんわかすることも…)、参加者のみなさんの視点、そして、フレームワークの活用方法にご関心のある方は、ぜひ、次回以降のイベントにご参加ください!
次回の開催は7月8日(木)19:00~21:00の2時間での開催です。
次回は、株式会社LIFULLでuniiリサーチという新規事業を立ち上げ推進している事業責任者の浜岡氏をゲストに迎え、大企業における事業開発のリアルについて語っていただきます。
もちろん、自ら考えるワークショップパートもありますので、ぜひご参加ください。参加以外でもご質問などある方はTwitterにDMなどでご連絡ください。
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■この記事を書いたひと
酒井 芳樹(さかい よしき)
大手銀行、大手総合広告代理店、ITスタートアップ起業を経てリブ・コンサルティングへ。多様な経験を活かした事業開発支援を得意とする。